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「俺たちの国芳 わたしの国貞」展

by ぬま

神戸市立博物館で開催中の浮世絵展、『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』を観に行った。

ボストン美術館の厚意により、写真撮影OK(ただし7月末日まで)という太っ腹な展覧会。ゆっくり鑑賞しつつ、気になった作品をバシャバシャと撮影してきた。

※個人的なメモとして残しているブログのため、うろ覚えでコメントしている箇所もあるので、正確性は求めないでいただければ幸い…

※スマートフォンで撮影したため画質が荒いけど、たまに浮世絵を見やすいようフィルタをかけてます。

まず歌川国芳の力強いタッチの浮世絵に目を奪われる。構図もダイナミックで格好良い。少年漫画みたい。

上記の写真のうち、後半2点は源平合戦をテーマにしたものだった(はず)。ほかにも源平をテーマにした浮世絵がいくつかあり、江戸時代の人は源平の話が本当に好きだったんだな〜と感心する。(歌舞伎にも源平合戦を題材にした時代物の演目は多い)

ひるがえって歌川国貞のタッチは繊細。

なのだけど、途中からあまり誰がどちらの絵を描いたのか気にせずに観てしまった。図録を買えばよかったなと今更ながら後悔…

役者絵がもりだくさん

歌舞伎ファンとしては、歌舞伎の役者絵が盛りだくさんだったのは嬉しかった。

市川團十郎、海老蔵、片岡仁左衛門、中村福助など今に続く名前の歌舞伎役者がたくさん描かれていた。

このあたりも役者絵。背景に敷かれた濃紺のおかげで人物が引き立って見える。ぱきっとした着物の柄が格好良い。

立ち姿も歌舞伎の見栄そのままに描かれているな〜とじっくり見てしまう。

国貞による6枚続きの役者絵。背景に白地で描かれている文様は、役者に関連するものだったはず…。

ファンシーな雰囲気でちょっとかわいらしく見える。

江戸時代のある時期、幕府が役者絵を販売することを禁止したらしく、それに対抗?して描かれた国芳の「むだ絵」。

役者の特徴をぎりぎりまで抽象化して描いているらしい。落書きっぽいタッチが面白い。

特に2枚目の真ん中の猫とか、右上にいる髪の毛バリバリに描かれた役者さんとか、半分笑いながら描いてたんちゃうやろかと思ってしまう…

1枚目の右上にいる男性、当代の片岡仁左衛門さんらしさがある。

当時の風俗を描いた絵なども

世間のいわゆる庶民的な女性が描かれたものもあった。どれも生き生きと女性が描写されていて面白い。

一番右端(3枚目)の猫の雪像が描かれている絵は、展示の際に「寒冷期 猫好き女子の意欲作」というコメントが付いていて笑ってしまった。(コメントは展覧会側が用意したもの)

花魁(当時の最上級の遊女)を描いたものも。花魁は当時の一般庶民にとってはまばゆい存在だったらしい。

こちらの浮世絵は藍色を主体に彩色されている珍しいもの。

まとめ

高尚な絵を見るというよりは、当時の世俗を覗き見るといった印象の展覧会でとてもよかった。図録買えばよかったな〜。まだ言ってるけど…。

展覧会のグッズ展開も面白く、むだ絵をあしらったマスキングテープを買ってしまった。何かの時に使おう。

展覧会を観に行くなら

会期は平成28年8月28日まで。会期末に向けてどんどん混み合うと思うので、興味がある人は早めに行くのがよいかも。

ちなみに自宅でチケットを購入・発見できるオンラインチケットのシステムがあって、事前購入しておくと入場がスムーズになるのでオススメ。

俺たちの国芳・わたしの国貞 公式サイト

しかし国芳・国貞のふたりの作品だけで展覧会が成立するってすごいなあ…

浮世絵師全体に言えることだけど、どれだけの数の絵を生涯にわたって描いていたんだろうかと思う。

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